2012年4月6日金曜日

(シモン)シモンイモはただのイモじゃない!たくさんの血液の病気の方が利用



 貧血にもいろいろな種類がある

 ひとことで貧血といっても、いろいろな種類があります。
鉄欠乏性貧血の他に重大な病気が背景にある貧血もあるので、適切な検査を受け、どのタイプの貧血なのかを明らかにすることが大切です。

1

鉄欠乏性貧血

人間の体には約4gの鉄が存在します。
この鉄が足りなくなって起こるのが鉄欠乏性貧血です。
鉄が不足すると赤血球中のヘモグロビンがうまくつくられなくなり、ヘモグロビンの量が減って赤血球の大きさ自体が小さくなります。貧血の約60%が、この赤血球が小さくなる小球性貧血です。

原因としては、鉄の足りない食事、慢性の胃炎など胃疾患による鉄の吸収障害、体の急速な成長、そして女性に限られますが月経、妊娠、分娩、授乳による鉄不足が考えられます。
また、痔、胃腸からの出血(潰瘍やがん)。女性の場合は、子宮筋腫やがんによる出血が原因になる場合もあります。

2

失血性貧血

出血がある場合の貧血です。
通常、急性に出血した場合に起こるもので、慢性の出血の場合は鉄欠乏性貧血になります。
原因としては、食道動脈瘤破裂や胃潰瘍による吐血、あるいは手術や外傷による出血が考えられます。

3

溶血性貧血

赤血球の寿命が短くなって、生産が追いつかなくなるために起こる貧血です。遺伝性のものと後天性のものがありますが、症例はそれほど多くないそうです。

4

造血障害による貧血


早期閉経時に痛みがある
再生不良性貧血
白血病
多発性骨髄腫

悪性リンパ腫
骨髄
  異形性症候
@ 血液をつくる骨髄そのものに障害がある貧血
 再生不良性貧血、白血病、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫、骨髄異形性症候群(高齢者に多い)などです。これらは、赤血球減少による貧血以外に、白血球異常や血小板減少をもっています。
A 巨赤芽球性貧血
 吸収経路のシステムに障害があるビタミンB12欠乏や、いろいろな原因によって葉酸不足の結果、血液産生に重要な核酸をつくる作用が阻害され、骨髄で血液がつくられなくな ります。
B 腎不全による貧血
 造血に最も重要なエリスロポエチンというホルモンは腎臓でつくられます。これが腎臓の疾患によって不足し、造血障害が起こります。

5

混合性貧血

内科的病気が原因でエリスロポエチンの利用障害が起きたり溶血が起きたりと、いくつかの原因によって引き起こされる貧血をまとめて混合性貧血といいます。
これには、甲状腺機能の低下や肝機能の異常によって起こる貧血と、膠原病、慢性感染症、内分泌疾患、出血のないがんが原因の貧血があります。


血球をつくるのに欠かせないビタミンB12と葉酸

 「ビタミンB12と葉酸は血球の核をつくる」
赤血球のみならず血球(血球には、赤血球、白血球、血小板があります。)はすべてをつくるのに欠かせない栄養素に、ビタミンB12と葉酸があります。これは血球の核をつくるもととなる重要なものです。
ビタミンB12はレバーや肉、卵、牛乳に含まれていて、これらの食品を普通に食べていれば、特に足りなくなることはありません。
貧血といえばレバーが思い浮かぶほど、レバーには、鉄もビタミンB12も含まれているので、貧血改善にはとても有効な食品ということができます。
葉酸もビタミンB群の一つです。レバー、貝類、ブロッコリー、ほうせん草、キ� ��ベツ、パセリ、にんじん、トマト、バナナ、メロンなどに多く含まれています。
葉酸は、体の中に蓄えておくことができません。
水にとけやすい性質なので、尿などで排泄されてしまうからです。
毎日、できるだけ新鮮な状態の食品を欠かさず食べるようにすることが大切です。
ビタミンB12と葉酸は、鉄欠乏とは無関係な貧血に必要な造血必需物質でもあります。

貧血を引き起こす病気や原因


何SI hypertermia

 体のどこかに出血があると、鉄が必要以上に排泄され赤血球の生産が追いつかなくなって貧血の病状が現われます。
このような場合には、重大な病気がかくれていることもあるので、貧血を軽く考えないで早期に必要な検査を受け、適切な診断、治療を受けることが大切です。

高齢者の場合

 高齢になると、胃の粘膜が萎縮してくるため胃液の分泌が低下し、胃酸が少なくなって鉄の吸収が悪くなり、次第に鉄欠乏性貧血になります。
また、運動量が低下することによって食欲そのものが減退し、数多くの食品を十分な量だけとれなくなり鉄欠乏の状態が続くこともあります。
このような場合の貧血は、それほど深刻ではありませんが� ��骨髄異形性症候群、多発性骨髄腫など造血障害のある場合や、関節リウマチ、腎不全やがんなどほかの病気による貧血のように重大な病気の疑いもあります。
また、ビタミンンB12の吸収障害による貧血も多くなってきます。特に胃を手術した場合は十分に注意が必要です。
一般に高齢者は、ヘモグロビン値が低めだとはいうものの、それでも貧血があるということは要注意です。高齢者の貧血を軽く見ずに、貧血がうたがわれたらきちんと検査を受けることです。

食事や鉄剤では改善されない貧血がある

 溶血性貧血のように血液そのものに問題がある場合や、再生不良性貧血、白血病のように血液をつくる骨髄に疾患のある場合は、鉄剤の服用や食事によって症状を改善することはできません。
また、ビタミンB12欠乏のように吸収経路のシステムに問題がある巨赤芽球性貧血の場合も同様で、鉄剤の服用や食事によって症状を改善することはできません。
これらの貧血には専門的な治療が必要です。

1

溶血性貧血

・ 血液がこわれてしまう。

  正常なら120日の寿命がある赤血球が、10日あまりでこわれてしまう病気です。
これを補うために、体は血をつくろうとしますが追いつかず、貧血の状態になってしまいます。
赤血球が脾臓(ひぞう)で処理される際、ヘモグロビンに含まれる鉄をグロビンはリサイクルされ、その残り(ポルフィリン)はビリルビンという黄色い色素になります。
溶血性貧血の場合は赤血球の破壊が進むことから、このビリルビンが多くなり黄だんの症状が現われます。
原因には、赤血球自体が壊れやすい先天性(遺伝性)のものと、赤血球自体は正常でも破壊が亢進する要因がある後天性のものがあります。


先天性のものは、赤血球の形に異常があるため、古い赤血球を選別する脾臓で食細胞により壊されます。脾臓自体も機能が異常に高まるため、腫れて肥大し、血流が遅くなってさらに破壊が進みます。
後天性のものは、自己免疫性溶血性貧血といって、自分の赤血球に対し種々の原因で自ら抗体をつくって攻撃を与え、赤血球をこわしてしまう病気です。

・ 治療の方法

 先天性のものは、過剰に赤血球をこわしてしまう脾臓を腹腔鏡による摘出手術によって切除する方法がとられます。
後天性の場合は、ステロイド(副腎皮質ホルモン)剤で治療します。

2


どのくらいの試験管中の血液

再生不良性
    貧 血

・ 血液がつくられなくなる

 骨髄の働きが衰え、赤血球が十分につくられなくなるために起こる貧血で、治療がむずかしく、1972年に厚生省(現、厚生労働省)から特定疾患(難病)に指定されています。
骨髄には、血液をつくる造血幹細胞があって、これが分泌や増殖を繰り返すことで血液がつくられます。あるものは、赤血球や白血球に、あるものは血小板となって、私たちの血液を構成しています。
ところが、この造血幹細胞が障害を受けてしまうと、これら血球がつくられなくなってしまいます。
そのために、赤血球だけが減少する貧血と異なり、病状のでかたも複雑になります。
めまいや息切れといった貧血の症状に加え、白血球が減ることで細菌に対する抵抗力がなくなり、感染症にかかりやすくなり� �す。
また、血小板が減ることから出血しやすくなり、鼻や歯茎からの出血があったり、皮膚に紫色のアザができて消えにくくなったりします。
ところが、このような症状は急激に現われるわけではありません。
そのため、はっきりと症状が自覚できるようになったときには、すでに病気が進んでいるというケースもあります。
血液検査で血球の減少が認められたら骨髄穿刺(せんし)といって骨髄に針を刺して骨髄液を吸引し、造血幹細胞の状態を見る検査をします。


・ 治療の方法
@ ホルモンで造血機能を高める
 たんぱく同化ホルモン剤を投与することによって造血機能を刺激する方法がとられています。
A 免疫抑制剤
 大多数の再生不良性貧血は原因不明ですが、その発症に免疫的機序がかかわっているのではないかと考えられています。
 本来、ウイルスなどの外敵やがん細胞などを攻撃する免疫機能を果たしているのは、白血球の一つであるリンパ球です。
ところがこのリンパ球が、何らかの影響で機能障害を起こし、自らの造血幹細胞を攻撃するようになります。
こうして再生不良性貧血が起こると考えられます。
このような場合は、リンパ球の働きを抑えるシクロスポリンや抗リンパ球抗体を注射します。
B 造血幹細胞移植
 骨髄の造血幹細胞を入れ換えます。移植する造血幹細胞を骨髄から取る場合を骨髄移植、末梢血から取る場合を末梢血幹細胞移植、臍帯血(さいたいけつ)から取る場合を臍帯血移 植といい、一般にX線や化学療法、抗リンパ球抗体でリンパ球の働きを抑えるなどして、白血球の型が同じ人から移植をうけます。

3

白血病

・血液のがんといわれる理由


 白血病は、造血幹細胞の異常のためにうまく血球(赤血球、白血球、血小板)がつくられず、造血幹細胞とは異なった白血病細胞が増えつづける病気で「血液のがん」といわれています。
その理由は、白血病細胞ががん細胞と同じような性質を持っているためです。
がん細胞には二つの特徴があります。
一つは、際限なく増殖を続けるということ。
もう一つは、本来、その人の体にあった細胞が変異してがん細胞になるということです。このことは、がんの治療を困難にしている最大の原因でもあります。
ウイルスや細菌のような外敵が体内に侵入した場合は、免疫の力でこれを攻撃することができますが、がん細胞は正常な細胞が変異したものなので、必ずしも免疫シス テムでチェックすることができません。
また、抗がん剤を投与しても、正常な細胞まで一緒に攻撃してしまうので、さまざまな副作用が出てしまいます。
健康な人の白血球数は1?あたり5,000〜9,000個ですが、これが慢性白血病になると数万〜10万個という数に増えてしまいます。
また、白血病細胞も、もともとは造血幹細胞が変異したものです。


@ 急性白血病
 新生児から高齢者までどの年齢層にも見られる病気で、貧血の症状のほか、寒けを伴う高熱、歯茎あるいは皮膚からの出血などが現われるのが特徴です。
これらの症状がすべてそろうというわけではないので、自覚があまりありません。
最終的には骨髄穿刺(せんし)で検査をして診断します。
造血幹細胞ががん化して増殖するため、不完全な状態の白血球ばかりがどんどんつくられ、最終的には骨髄を占拠してしまいます。白血球は数万個になることもあります。
また、時には逆に少なくなることもあります。
このため、正常な血液が骨髄でつくられなくなり、貧血になって、感染に対する抵抗力が著しく低下し、血小板が減少して出血します。
治療の方法としては、抗がん剤を� ��種類組み合わせた化学療法が一般的です。
これは抗がん剤によって白血球細胞を攻撃し、残っている正常な造血幹細胞が増えて白血病細胞の増殖を上回るのを待つ方法です。
このような状態まで回復することを「寛解」といいますが、これで完全に治ったわけではなく、この後も抗がん剤の投与が続けられます。
A 慢性白血病
 骨髄性とリンパ性があり、骨髄性は成人に、リンパ性は中高年に多くみられます。日本人の場合はほとんどが骨髄性の慢性白血病です。
骨髄性白血病は、遺伝子の異常(染色体に異常が起こる)が原因です。
症状がほとんどなく、進行もゆるやかなため、見つけにくい病気です。
急性白血病と異なり、この病気では正常な状態につくられた白球が異常に増えるのが特徴で、通常白血球の数は1?あたり5,000〜9,000個ですが、これが数万〜10万個までになります。
白血球を減らすだけでは遺伝子の異常をなくす根本治療にはなりません。

造血幹細胞移植やイマチニブ内服治療が行われます。


4

巨赤芽球貧血


・ 吸収障害による貧血

 血液細胞をつくるのに必要なビタミンB12や葉酸が不足するために起こる貧血です。
ビタミンB12欠乏は高齢者に多い病気です。
これは、ビタミンB12を吸収するのに必要な内因子が自己抗体によって減少することによって起こるからです。
その他にも、胃の手術をした人や厳格な菜食主義者に見られます。
葉酸欠乏は、妊婦やアルコール中毒患者に診られることがあります。


・ 治療の方法

 ビタミンB12は経口では吸収されにくいので注射します。
葉酸が不足している場合は、通常は経口で服用します。
治療を開始すると途端に効果が現われます。



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