2012年4月25日水曜日

生理不順はなぜ起こる?: 月経(生理)不順



生理不順とは

生理不順とは、生理周期や出血量、出血している期間、生理痛が、通常とされているものから外れているものを指します。
成人女性の月経周期は、通常30日前後で卵巣などから分泌されるホルモンによってコントロールされています。
生理不順には、特に病的な原因がなく起こってしまう場合と、薬剤を服用した為に起こる場合があります。
周期が多少不安定であっても生理が起こっていれば心配ない場合が多いですが、3ヶ月以上も生理がこない場合には、ホルモンの異常がある場合も考えられるので、検査をし、原因をハッキリさせた方が良いでしょう。
初経があって間もないころは、卵巣の働きが未熟なために生理不順が起こることも少なくありません。
しかし、それがずっと続いたり、大人になってから起こる生理不順は、ストレスや不規則な生活・肥満・無理なダイエット・過労などの原因が考えられます。
生理周期が25日以内の場合を「頻発月経(ひんぱつげっけい)」、反対にいつも36日以上経たないと生理がこないことを「希発月経(きはつげっけい)」と言いますが、そのどちらの場合も、生理不順と診断されます。

身体への信号

ホルモンのバランスが崩れて生理不順が続くと、肌が乾燥したり、ニキビや湿疹ができたりなど、肌の状態が悪くなります。
血液は、栄養やホルモンを運んでいますが、血流が悪かったり、流れる血液自体が少ないと、栄養が各臓器に十分に行き渡らず、各臓器が活発に働かなくなり、さまざまなトラブルが起こってきます。
子宮内膜症や子宮筋腫などが原因で生理不順が起こることもあります。
そういう場合は放置していてはいけません。
「たいしたことではない」と自己判断してしまったため、不妊症などに進行するケースが数多く報告されているのです。


サンドの痛みのコントロール

ダイエットと生理不順の関係

生理は毎月きちんときていれば問題はありませんが、不順であるということは、身体のどこかに何らかの変調をきたしていることが考えられます。
最近多いのが、無理なダイエットで体重が減少することによる、生理不順です。
ダイエットは人の身体を不安定にさせ、ストレスを伴うことが多くなってきます。
そのため、ホルモンバランスを崩し、生理不順へとつながっていきます。
最近では脂肪がホルモンバランスに影響していることがわかってきました。
脂肪がダイエットにより過度に失われ、生理不順を引き起こしているという報告もあがってきています。

女性ホルモンの異常

女性の身体は思春期になると、卵巣から女性ホルモンを分泌します。
これは頭蓋底にある脳下垂体から分泌される中枢性ホルモンによって調節され、さらに脳下垂体は間脳の近くにある視床下部とよばれる自律神経の最高中枢によって調節されています。
ところが、視床下部から分泌され脳下垂体に影響を与えるLH- RHも、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)の影響を受けています。
このように女性の性ホルモンはフィードバックシステムとよばれる相互調節機構を備えています。
その働きは思春期以後更年期まで〜更年期まで続きますが、生理不順や続発性無月経などの女性ホルモンの異常による症状は、このフィードバックシステムのどこかに何らかの異常がおこった状態です。
例えば、精神的なダメージ(ショック状態)やストレス・無理なダイエットは、自律神経の失調を生じ、視床下部−脳下垂体系に異常を起こします。
その結果中枢性ホルモンの分泌が減少し、2次的に卵巣からの女性ホルモンの分泌にも異常をおこし、生理不順や続発性無月経の原因となるのです。

不正出血

不正出血とは、月経期間以外で出血がある場合を言います。
考えられる原因としては、ホルモンの異常、ポリープ、子宮筋腫、子宮内膜症、クラミジアによる炎症、子宮癌、卵巣癌があります。
不正出血には大病が隠されていることがありますので、まずは不正出血の原因を調べ、その原因に対する治療を行うことが必要です。


音楽療法の疼痛管理

生理不順の原因

生理不順になる原因は、思春期や更年期にホルモン分泌や卵巣機能が不完全のために起こるもの、疲労、ストレス、環境の変化、不規則な生活、ダイエット、肥満、運動不足、その他下垂体腫瘍、甲状腺機能亢進症などによって引き起こされると考えられています。

生理痛と生理不順

生理痛は生理が始まればほとんどの人に起こるものなので、あまり気にかけた事はないかも知れませんが、特に重いものは「月経困難症」といい治療を必要とする場合もあります。
生理から生理の間に受けたストレスによっても生理痛の痛みの程度が違ったり、場合によってはなかなか生理が来ないといった生理不順をも引き起こします。
それ以外にも、子宮内膜症・子宮筋腫等の病気がある場合や、子宮や靭帯の位置異常等器質的異常がある場合にも、重い生理痛や生理不順が起こります。
日本では2人に1人は生理に関しての悩みを持っているとされていますが、生理痛と生理不順の両方に共通している要因は女性ホルモンです。
女性の身体には内分泌系と呼ばれる生理をコントロールする器官があります。
そこから女性ホルモンが分泌され、それが身体と精神に大きな影響を与えています。
生理痛は経血が子宮を通るときに起こり、子宮内膜に含まれる女性ホルモンの働きにより子宮は収縮し、その収縮によって痛み(=生理痛)が起きます。
女性ホルモンは分泌される量が多すぎても少なすぎても好ましい状態とはいえません。

生活習慣と生理不順の関係

生理不順は、生活環境と密接な関わりを持っていると言われています。
食生活が乱れていると、それだけでもホルモンバランスが崩れ生理不順を引き起こしてしまうことでしょう
また、睡眠不足も大いに関係しています。
脳はホルモンバランスを調整しているところでもあり、睡眠不足はバランスを崩すことになります。
もちろん、運動不足も問題です。
生活習慣を正しい状態に戻すことによって、生理不順対策が必然と出てくるようになるということを頭に入れておくといいでしょう。


回復から食欲不振

生理不順と不妊

生理不順になると子宮内部の環境が崩れ、不妊症になるケースも少なくありません。
長く生理がなく、その状態を楽であると思っている女性は多くいますが、生理がないということは「妊娠ができない」と思ってください。
生理が来ない状態を長く放っておくと、子宮が小さくなるなど妊娠には適さない状態になってしまいます。
治療をしてある程度改善した場合、妊娠をすることも可能ではありますが、治療後また生理がこなくて、気づいてみれば、子宮の病気が進行していたというケースがたくさん報告されているのです。
生理不順の場合、そのほとんどが、不妊症や子宮の病気につながっている事が多いので、軽く見ず、早めに検査を受けることが必要です。
遅ければ遅いほど治療は難しくなるということを、知っておいて欲しいと思います。

生理不順の症状

生理不順の症状は、1ヶ月に生理が2〜3回来る、反対に何ヶ月も来ない、血量が極端に多い、血量が極端に少ない・・・などが挙げられます。
生理不順の症状では、重大な病気が隠されていることがあります。
例えば、ホルモンの異常、子宮の病気などです。
生理の周期を注意深く観察し、不正出血はないかなども注意しましょう。

現代女性のライフスタイルによる可能性

正常な生理のためには、食生活とライフスタイルを見直さなければなりません。
ホルモンはコレステロールからできているわけですが、現代の女性は、太ることを気にしてコレステロールを嫌うので、女性ホルモンを作るステロールができにくいのが現状です。
サプリメントなどで栄養のバランスを考える前に、まずは食生活を正しましょう。
又、24時間明かりのある現代では、ホルモンを作るリズムを崩れ、人間の身体のリズムを崩してしまうことにも繋がっています。


月経(生理)不順についての認識

一般的には生理不順はあまり身体の異常とは認識されていませんが、これは場合によっては何らかの病気の可能性を含んでいることが考えられます。
昔の女性は生理(月経)について、人に話したりすることをタブーのように考えられており、こういった症状を当たり前として、我慢することを余儀なくされてきました。
しかし現代では、生理用品や痛み止めなどの宣伝が、メディアなどで宣伝されたり、健康番組などで取り上げられたりする時代です。
もし、自分の体調に何らかの不安を抱えているようなら、悩む前に、すぐにでも専門医に相談してみてください。
月経(生理)不順の原因について、充分な説明を受けることによって、恐らく何らかの解決の方法を見つけることができるでしょう。
また、大きな病気の早期発見へと繋がることもあるかもしれません。


生理不順に重要な栄養素

生理不順に重要とされる栄養素が以下になります。
<フェニルアラニン>
必須アミノ酸の一つで、蛋白質中に広く分布しているが、量は多くない。
生体のあらゆる代謝に不可欠なもの。生理不順、更年期障害に効果を発揮する。
<ビタミンB5>
ストレスに対する抵抗力をつける。副腎ホルモンの合成にも関与していて、不足はホルモンバランスを乱し生殖機能の障害につながる。
<ビタミンB6>
蛋白質、脂肪の代謝、B12の吸収を促進、月経を調整するホルモンの生成に関与している。
不足は貧血、月経前症候群の一因につながる。
<ビタミンC>
ストレスにより急激に減少する。コラーゲンの形成、鉄分の吸収、糖、アミノ酸、ホルモン、コレステロール、脂肪酸の代謝作用、毒素の解毒に関与している。
<ビタミンE>
抗酸化物質、ホルモンバランスの正常化、毛細血管を拡張し冷え性に有効であり、流産を防ぐ。
<カルシウム>
骨の強度の維持、骨粗鬆症、骨折、腰痛予防にかかせないもの。
マグネシウム、カルシウム、カリウムの代謝に重要な働きをする。
体内の300種以上の酵素の活性化に関与し、不足は冷え、動悸、痙攣、不整脈の発症が増す。
<カリウム>
神経組織と心臓の正常な働きに重要で、細胞内にあって欠乏すると筋力減退、無気力、無表情、食欲不振が現れる。
<亜鉛>
ビタミンB群の吸収と働きに重要。
<レシチン>
細胞膜の主要構成物質、栄養の吸収、老廃物の排出等生命の基礎となる代謝に関与する。
コレステロール値中性脂肪を正常化する。



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